空き家の補助金は、いつ生まれたのか
空き家の補助金は昔からあったわけではありません。 制度の開始年度が記録されている1347件を並べると、生まれた時期がはっきり偏っています。
- 2016年度新設が最も多かった年度
- 227件その年度の新設数
- 49%2015〜2018年度の割合
2016年度に集中している
制度の新設は2016年度がピークで227件。 2015年度から2018年度までの4年間だけで、記録がある制度の49%を占めます。
背景にあるのは空家等対策の推進に関する特別措置法です。 2014年11月に公布され、2015年に施行されました。 市町村が空き家の実態を調べ、対策計画をつくる根拠ができたことで、 補助制度が一斉に整えられたと見られます。
近年は落ち着いている
2019年度以降、新設のペースは下がっています。 ひととおり制度が行き渡ったあとは、新設よりも既存制度の見直しや対象の拡大が 中心になっているものと考えられます。 2023年12月には同法が改正され、特定空家になる前の 「管理不全空家」への指導ができるようになりました。
この数字の作り方と限界
「支援事業開始年度」が記録されている1347件を対象にしました。これは登録データ全5798件の23%にあたります。
次の3点に注意が必要です。
- 古い時期に始まり、早くに終わった制度は、そもそも記録に残っていない可能性があります。2010年より前が少ないのは、実態を反映していないかもしれません
- 直近の年度は、調査時点でまだ報告されていない制度があるため少なく出ます
- 開始年度が記録されているのは全体の23%です。残りについては分かりません
そのうえで、2016年度前後への集中は法の施行時期と一致しており、偏りとして読み取れる範囲だと考えています。
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